釣り選手権大会

第38回(2024年度)全国大会 大会結果

シマノ ジャパンカップ 鮎 第38回(2024年度)全国大会 大会詳細

近年まれにみる平均釣果 時速10匹の激戦を制し、小山清二選手が初優勝!

 


 

1位 小山 清二 選手/2位 小澤 剛 選手/3位 森下 智康 選手

日時 2024年9月12日(木)、9月13日(金)
場所 九頭竜川(福井県)
主催 株式会社シマノ
後援 福井県永平寺町、九頭竜川中部漁業協同組合
天候 晴れ

去る9月12日(木)、9月13日(金)の2日間にわたり、福井県九頭竜川にて、第38回(2024年度)シマノ・ジャパンカップ鮎釣り選手権全国大会を開催いたしました。同大会は8月29日(木)、8月30日(金)に開催予定でしたが、台風の影響で2週間延期しての開催となりました。

 

大会時の九頭竜川は平水と比べて低めの水位。天然鮎が多い中での開催となりました。

 

大会前日には前夜祭が開催され、その中で予選リーグの入川ブロックと入川順位、対戦相手が決まる組合せ抽選会が行われました。出場選手は2023年の全国大会上位入賞者3名と、全国で行なわれた地区大会決勝を勝ち上がり、セミファイナル(東日本、中日本、西日本大会)も勝ち抜いた20名を合わせた総勢23選手(24名の予定でしたが1名欠席)。

 

予選リーグはA(北島 堰堤下流約50m〜高圧線)、B(高圧線〜吉波 右岸 紅白の鉄塔の下流)、C(尾崎オトリ店の約50m上流〜志比小学校裏のフェンス)、D(志比小学校裏のフェンス〜谷口下流 高橋の大岩上流)までの4ブロックに分かれて、第1試合〜第6試合までの計6試合を各90分で競い合います。
予選リーグでは「選手全員が全てのブロックに入る」「同じブロックへの入川は全員が2試合までとする」「全員に1〜6番の全ての入川順位がある」という組合せが設定されました。
試合毎に各ブロック内の順位によって勝ポイントが6(1位)〜1(6位)与えられ、合計勝ポイント数によって決勝に進出する3名が決まります(同匹数の場合は該当選手の勝ポイントの合計を該当選手数で割ったポイントが与えられます)。

 

大会初日。選手たちは5時30分に大会本部に集合。その後、各ブロックごとにオトリ配布場所に移動。全選手が消毒をした後にオトリが配布されますが、今大会では入川順に選手がオトリを2尾選択して自分で引船に入れるシステムが採用されました。
その後、入川順に各自が狙いの場所に移動し、6時25分にホーンが鳴って予選リーグ第1試合がスタートしました。狙い通りに開始直後に掛ける選手もいれば、見切りを付けて広範囲を探っていく選手も。それぞれに全力を尽くして90分間の第1試合が終了。
Aブロックでは14尾を釣った大竹隆元選手と古田尚也選手が1位(各5.5ポイント)、Bブロック1位は21尾を釣った小林正幸選手(6ポイント)、Cブロック1位は25尾を釣った小山清二選手(6ポイント)、Dブロック1位は26尾を釣った川崎智仁選手(6ポイント)となりました。

 

8時15分、予選リーグ第2試合がスタート。第2試合Aブロック1位は20尾を釣った猿渡俊昭選手、Bブロック1位は18尾を釣った小山選手、Cブロック1位は25尾を釣った島 啓吾選手、Dブロック1位は21尾を釣った小澤 剛選手。ジャパンカップで複数の優勝経験のある島選手と小澤選手が確実に釣果を上げて順位を上げてきました。
第2試合を終えての総合順位は1位小山選手(12ポイント)、2位猿渡選手(11ポイント)、3位鈴木祐也選手(10ポイント)、4位小澤選手(10ポイント)、5位古田選手(9.5ポイント)。

 

昼食や集合写真撮影を挟んで12時30分に予選リーグ第3試合がスタート。ここまでの2試合で攻められたため釣果が落ちてくるかと思われましたが、Dブロックでは谷川光之選手が32匹の釣果を上げて1位。また2位の小山選手は29尾を釣り上げました。Aブロック1位は20尾を釣った川崎選手、Bブロック1位は22尾を釣った小澤選手、Cブロック1位は24尾を釣った坂本 禎選手でした。
第3試合を終えての総合順位1位は小山選手(17ポイント)、2位は小澤選手(16ポイント)、3位は猿渡選手(15ポイント)、4位は鈴木祐也選手(14ポイント)、5位は島 啓吾選手(14ポイント)となりました。

 

初日の最後の試合となる予選リーグ第4試合は15時10分にスタート。第4試合Aブロック1位は29尾を釣った小澤選手、Bブロック1位は22尾を釣った古田選手、Cブロック1位は31尾を釣った鈴木祐也選手、Dブロックは30尾を釣った森下智康選手でした。

 

初日4試合を終えて暫定トップは22ポイントを獲得した小山選手。ここまで1位、1位、2位、2位と着実に勝ポイントを積み重ねました。暫定2位は、3位、1位、1位、1位で小山選手と同じ22ポイントを獲得した小澤選手(平均占有率で2位)。暫定3位は20ポイントの鈴木祐也選手、4位は18ポイントの谷川選手、5位は18ポイントの島選手、6位は17ポイントの川崎選手、7位は同じく17ポイントで小林選手、8位は17ポイントの森下選手、9位も17ポイントで猿渡選手となりました。ポイント差を考えると暫定9位の選手も決勝戦進出を狙える接戦となりました。

 

大会2日目も初日と同様に5時30分に大会本部前に集合。各エリアに移動して6時25分に第5試合がスタート。第5試合Aブロック1位は18尾を釣った鈴木良太選手、Bブロック1位は18尾を釣った小林選手、Cブロックは激戦となり1位は12尾を釣った鈴木祐也選手、三嶋英明選手、柏倉悠太選手、坂本浩規選手の4名、Dブロック1位は24尾を釣った大塚将光選手となりました。

 

暫定順位は1位小山選手(27ポイント)、2位小澤選手(26.5ポイント)、3位鈴木祐也選手(24.5ポイント)、4位小林選手(23ポイント)、5位森下選手(21.5ポイント)。小山選手と小澤選手は、第5試合も2位に入り着実にポイントを重ねて上位をキープ。そしてAブロック2位の森下選手が前日の8位から5位へと順位を上げてきました。

 

予選リーグの最後の試合となる第6試合は8時15分にスタート。決勝戦進出を決める重要な試合となった第6試合の結果は、Aブロックではここまで暫定1位の小山選手が19尾を釣り上げて1位。Bブロックは20尾を釣った川崎選手が1位、このBブロックは、暫定2位の小澤選手が18尾で3位、暫定3位の鈴木祐也選手が5位と上位選手が伸び悩む激戦となりました。Cブロック1位は21尾を釣った古田選手、そしてDブロックでは予選リーグ最多匹数となる33尾を釣り上げた森下選手が1位となりました。

 

予選リーグの最終結果は、1位が小山選手(33ポイント)、2位が小澤選手(30.5ポイント)と上位2選手は変わらず。3位に入ったのは暫定5位からの逆転を見せた森下選手(27.5ポイント)。この3選手が決勝戦へと勝ち進みました。

 

決勝の舞台は「坂東島」。ABCのエリアが設置され、各選手は3エリアを1ラウンド40分ごとにローテーションしながら釣っていきます。エリア間の移動に使われるインターバルは15分。

 

入川エリアの選択権は予選リーグの上位順。小山選手がCエリア、小澤選手がBエリアを選択し、森下選手がAエリアからスタートとなりました。
13時10分、決勝戦開始を知らせるホーンが鳴り響き、第1ラウンドスタート。小澤選手は、Bエリア上流側の流れのある場所を狙い、開始直後から立て続けに掛けて開始20分を経過したところで7尾。その後をCエリアの森下選手が4尾で追う展開。一方、予選リーグトップの小山選手はポイント選びに迷い20分間で1尾。ただ、そこからは自分の釣りを展開して釣果を伸ばしました。
第1ラウンドの40分間が終了。小山選手が10尾、小澤選手16尾、森下選手が11尾と小澤選手が大きくリード。前回大会は予選リーグトップながら決勝戦で2位だった小澤選手の雪辱なるか?

 

14時5分、第2ラウンドがスタート。ここでCエリアに入った小山選手が、右岸際を立て竿で狙って釣果を伸ばします。しかし、Aエリアの小澤選手、Cエリアの森下選手も同様に釣果を伸ばし、小山選手11尾(合計21尾)、小澤選手11尾(合計27尾)、森下選手10尾(合計20尾)で第2ラウンドを終了。
小澤選手が大きくリードしたまま、選手たちは最終ラウンドのエリアへと移動しました。

 

15時、最終ラウンドがスタート。ここでAブロックに入った小山選手は、石の色を見て狙う人が少ないと思われる流れのないポイントを選択。そこでカミ飛ばしの泳がせ、引き釣り、引きの泳がせなどを駆使して次々と鮎を掛けていきます。ほぼ止まることなく掛け続ける小山選手に対岸で観戦しているギャラリーからも感嘆の声があがります。
Bの森下選手も、引き釣りを中心に泳がせも入れながらの釣りで釣果を伸ばしていきます。一方、Cブロックに入った小澤選手はポイント選択に苦戦。さらにバラシなどもあって開始15分ほど追加ができない状況。それでもそこから釣果を伸ばし、終了直前にも1尾を追加しました。

 

15時40分、試合終了のホイッスル。この時点では3選手の正確な釣果はわからず、順位は検量を終えるまでわからない状況。本部に戻っての検量の結果は、森下選手が31尾、小澤選手が33尾、そして小山選手も33尾。同匹数のため、予選リーグの順位によって小山選手が初優勝を決めました。