コロナ禍で２年の中断を余儀なくされた「ステファーノグランプリ2022」がようやく開催の運びとなった。予選ラウンド１日目の久比里地区予選はシケのため10月27日に延期、くしくも勝山地区予選が予選初日に繰り上がった。

参加船は勝山港の庄幸丸、新盛丸、宝生丸、萬栄丸、利八丸に保田港の村井丸を加えた６軒。参加者118名は抽選でそれぞれの船に振り分けられ、釣ったカワハギの総枚数上位３名が決勝の切符を手に入れるルールだ。勝山漁協内に設置された大会本部前で釣り座抽選、開会式が行われ、７時に各船は一斉に港を離れた。

勝山港の５船は航程約５分の勝山沖水深15メートル前後、村井丸のみ保田沖水深15メートル前後をポイントとし、全船がそろった７時15分ごろ釣り開始。他地区に比べ、出遅れ気味の内房勝山エリア、前日までのシケがどう影響するかも見どころでもある。

勝山沖では開始から名物ともいえる15センチ前後のワッペンサイズがポツポツと型を見せ始める。一方の保田沖はサバフグのゲストに苦戦しながらも、中型メインの拾い釣りといった展開だ。

どうやらシケは少しながらプラスに作用したようで、選手の士気も徐々に高まっていく。ナギの釣り日和とも相まって、納竿まで気持ちよく釣りを楽しめたようだ。

12時にストップフィッシング。ただちに検量が行われ、午後１時ごろから表彰式となった。釣り上げたカワハギの総枚数にて順位は決定。各船１～３位（同数の場合は４人まで）が決勝進出の権利を得て、横取り方式で各船１位の中から上位３名が総合入賞者として表彰された。その結果、宝生丸乗船の久松秀文選手が23枚を釣って優勝となった。

総合順位