第10回 炎月×FREE SLIDE 鯛ラバ CUP

  • 大会レポート

第10回 炎月×FREE SLIDE 鯛ラバ CUP
2026 予選 in 鹿児島


1位 東郷龍心 選手/2位 緒方健晴 選手/3位 久冨智史 選手

日時 2026年4月18日
場所 鹿児島市城南町船溜まり
天候 曇りのち雨 気温23.6℃

2026年4月18日(土)、鹿児島県錦江湾を舞台に「第10回 炎月×FREE SLIDE 鯛ラバCUP 2026予選」が開催された。開催前には台風4号の進路や、7ヶ月ぶりとなる桜島の噴火といった不安要素があったが、当日は問題なく大会を迎えることができた。早朝5時の受付開始前、大会本部の船溜まりの駐車場には続々と参加者たちが集まった。

 

 

 

まだ暗い早朝に、続々と選手たちが会場に集まり、5時の受付開始で釣り座を決定していった。

 

 

静かな高揚感と緊張感が入り混じる独特の空気。受付では、抽選で決まった海麟・JUMBO・潤風丸・日登美丸・まりや・らいおん丸・龍神丸の釣り座抽選カードを参加者たちが引き、最終的な釣座が決められた。その後、競技説明が行われ、乗船準備をして桟橋で待機し、順番に乗船となった。

 

 

 

開催の挨拶、ルール説明の後に、選手たちは乗船してスタンバイ。

 

 

今回、本大会として初めて、未経験、もしくは鯛ラバ歴2年以内の方(2024年以降に始めた方)限定で参加可能な鯛ラバスクール船も用意された。そして今回、東京から申し込みをした女性アングラーは鯛ラバが初めてということもあり、ゲストとして会場に訪れたシマノインストラクターの折本隆由さんが指導役となり、マンツーマンのレクチャーを受けられる贅沢な鯛ラバスクールとなった。
港を出て10分走った場所に全船が集合し、6時22分、折本さんの合図で鹿児島予選がスタート。折本さんを乗せた鯛ラバスクール船の海麟は、前日に釣果があったという桜島側の駆け上がりポイントに入った。そして、船長の「水深66mの下から10mに反応が出ています。潮は0.5ノット、駆け上がり方向に流れています」との合図でスタートした。
 

 

 

港から10分の場所で船は集合し、ここでスタートの合図。スクール船に乗り込んだゲストの折本さんは、参加者のドラグをチェック。鯛ラバにおいて、ドラグ設定はとても大切。

 

 

 

水深70mほどの桜島側のポイントからスタート。折本さんは鯛ラバヘッド100gをまずはセット。

 

 

折本さんが初鯛ラバの参加者のために準備したタックルは、エンゲツエクスチューンN-B510ML-FSとエンゲツCT150HGの組み合わせ。最初のレクチャーは、リールを巻くときにブレないよう一定の速度で巻き、10回巻いたら落とすという動作を繰り返すこと。単純なことのように思えるが、初めての参加者はどうしてもリールを巻く手に力が入り、ギクシャクしてしまう。そこで、ロッドエンドをしっかり脇に挟んで固定するとブレが少なくなるとアドバイス。エンゲツCTの液晶画面には水深だけでなく巻き上げスピードも表示されるため、最初は1で巻き上げ、次は3で巻き上げるといったようにスピードに変化をつけるなど、次々にアドバイスが続いた。


そして初の鯛ラバながら巻き上げもスムーズにできるようになると、待望のヒット。初ヒットは本命のマダイではなく高級魚の白アマダイ。釣り上げた本人はもちろん興奮気味となり、船上も盛り上がる一匹となった。

 

 

 

東京から参加で、初鯛ラバの参加者に、鯛ラバの基本から探り方のアレンジまで、細かく教えていく折本さん。

 

 

 

 


 

初めての鯛ラバで、白アマダイをキャッチ! 船上のアングラーのやる気が一気に上がった。

 

 

 

魚探に反応はあり、アタリは出るものの、なかなか本命マダイがフッキングまでつがらない。乗船者たちは、鯛ラバヘッド、ネクタイを交換して探っていった。

 

 

この時、ポイントには流れがあり、「ラインが斜めに入り巻き上げに重さを感じるが、こういう時は釣れる確率も高くなる」と折本さんはアドバイス。参加者はより集中して探っていった。しかし、その後1時間を経過してもアタリは出るもののフッキングには至らず、誰も本命をキャッチできない状況が続いた。そこで船長は大隅半島側へ20分の移動を決断した。


移動中に折本さんが鯛ラバの極意を伝授。その中の一つが、「誰よりも早く仕掛けを落とすこと(笑)」である。自分の鯛ラバを最初にアピールし、マダイの興味を引き付けることが重要だ。さらにマダイは鯛ラバをエサとして認識しているのではなく、ヒラヒラした動きに興味を持ち、口で確認していることが多い。いかに自然にヒラヒラさせるかが勝負となる。そのためのスムーズなリールの巻き上げやスピードが肝となる。

 

 

 

折本さんはレクチャーを行いながらも、ゲスト魚ながらしっかりとキャッチ。

 

 

折本さんは、大隅半島側は水深が深いため鯛ラバヘッドを120gへ交換。軽すぎるとラインが出過ぎてしまうからだ。ウエイトを選ぶ基準としては、水深が90mの場合、130mまで糸が出る範囲をフッキングエリアとし、その範囲を何度探れるかでウエイトを決めるという。その後、船の流れる速度に応じて150gに交換して探っていった。


この日、船は台風由来の東風が強かった影響で風に流されたが、下層の潮の動きは鈍いようだった。アタリはあるもののフッキングに至らない状況が続き、そのまま終了の時間を迎えた。

 

 

 

大会当日は、風により船は流れるものの、潮の動きが悪く活性が低い状況が続いた。

 

 

船長に状況を聞くと、前日は風が強くウネリも大きかったが4枚釣れたという。しかし産卵直後で日ムラが激しく、ポイントを絞るのが難しいとのことだった。水温は19℃。アフタースポーンの時期に入り、水温が上昇することで浅場でも釣れるようになるという。


また折本さんにこの日の状況を聞くと、タングステンなどの比重が重い素材のほうが釣りやすかったのではないかとのこと。しかし中東情勢の影響で金属価格も高騰しており、釣りで使用するタングステンにも影響が出ている。これに対し、ラインを細くするなど、より繊細なタックルセッティングが求められるという。軽くても着底が取れる工夫が重要になってくるだろう。細いタックルではドラグのコントロールもよりシビアになり、「繊細な釣りを楽しんでほしい」とコメントした。


大会本部へ戻り、検量が行われた。どの船も厳しい状況だったようだが、その中でもマダイをキャッチしたアングラーもおり、3匹キープした参加者もいた。優勝は3匹キャッチで3360gを記録した日登美丸に乗船の東郷龍心 選手。堂々の優勝となった。続いて準優勝は3匹1670gを記録したJUMBOに乗船の緒方健晴 選手。3位はらいおん丸に乗船の久冨智史 選手が1510gのマダイ1匹で獲得。そしてこの3名が、12月5日に広島県佐伯区廿日市ボートパーク公園で開催される決勝大会への進出権を獲得した。

 

 

 

優勝した日登美丸に乗船の東郷龍心 選手。このマダイのほか、2匹のマダイをキャッチした。

 

 

鹿児島大会を皮切りに、北九州予選、明石・淡路予選、高松予選と続く2026年度。それぞれの大会で決勝大会進出権を獲得したアングラーたちが広島決勝で競い合う。2026年度はどんなマダイとドラマが生まれるのか、今から楽しみだ。
 

 

 

 

 

1位 東郷龍心 選手 3匹3360g(日登美丸)

【使用タックル】
エンゲツSS 610MH、バイオマスター4000SにハヤブサフリースライドTGタングステン45g&60gを使用。ネクタイはゴールド系をメインにセレクト。

 

【選手のコメント】
「10時30分ごろに1匹目がきました。水深45~50mのポイントで、流れが無かったので、胴の間ながらスピニング鯛ラバを20~30mキャストしてヒットさせました。3匹目の最大魚は残り20分で釣れました。」

 

 

 

2位 緒方健晴 選手 3匹1670g(JUMBO)

【使用タックル】
エンゲツSS 610MH、エンゲツCT150HG。これに炎月ラクチェンバクバクヘッド90gをセット。

 

【選手のコメント】
「久留米から参加しました。10時すぎまでノーフィッシュでしたが、水深60~70mのポイントで釣ることができました。」

 

 

 

3位 久冨智史 選手 1匹1510g(らいおん丸)

【使用タックル】
エンゲツBB B69M-S、オシアコンクエストCT 300HGをセレクト。鯛ラバヘッドは炎月 神楽100gを使用。

 

【選手のコメント】
「1匹で3位入賞はラッキーでした。決勝大会も頑張ります。」

 

 

4位 國生康志 選手 2匹1310g(龍神丸)

5位 宮内清孝 選手 2匹1260g(らいおん丸)

 

 

レディース賞の上嶋羅奈 選手。マダイ1匹760g(日登美丸)

鯛ラバスクール賞の川原朋子さん

 

 

 

参加した選手の皆様、ご参加いただきありがとうございました。そしてお疲れ様でした。