(キス)釣り選手権大会

第39回(2024年度)全国大会 大会結果

上位入賞選手コメント&タックル

優勝

神崎 昴志(かんざき こうじ)選手

プロフィール

年齢 29歳
投げ釣り歴 11年
在住 千葉県
所属クラブ マスターズサーフ
ホームグラウンド 房総半島

使用タックル

ロッド キススペシャル405CX+
リール キススペシャル45
仕掛け PEライン0.6号
力糸 PEテーパーライン0.6▶6号
天秤&オモリ 湘南天秤+タングステンシンカー30号
ハリ ワカサギバリ2.5号
幹糸 フロロカーボン1号
ハリス ナイロン0.4号 2.5cm

コメント

大会の2日前から現地に入って下見をして、良型が少ないことはわかっていました。良型を狙ってもなかなか釣れないので、今回はハリの号数を落とし、ピンギスでも数を釣って重量を稼ぐ気持ちで大会に臨みました。よく釣れる距離は1.5色より手前で、さらに4〜5色に魚がいることも下見で気づいていました。なので、手返し面で有利な1.5色より手前を手早く探り、アタリがなくなったら沖を攻めるようなイメージで釣りを組み立てました。この4〜5色を保険として常に意識していたのがよかった。後から思い返して気づいたのですが、予選の釣果が伸びなかった試合は、なぜか手前のポイントに固執していたんです。決勝のエリアは予選で使わなかったサラ場だったので、とりあえず3色付近に仕掛けを投入して手前まで探ってみたのですが、やはり喰ってきたのは1.5色以下の近場でした。この一投で確信を得て、引くコースを変えつつ、まずは近場を徹底的に攻めました。そして最終の後半戦は、長澤さんと金田さんが探り尽くした手前を避け、遠投主体の釣りに切り替えました。過去に決勝戦を経験していたこともあってか、落ち着いて釣りを組み立てられたと思います。来年はディフェンディングチャンピオンとして参加することになりますが、初心を忘れず、挑戦者の気持ちで試合に臨みたいです。

2位

長澤 昇(ながさわ のぼる)選手

プロフィール

年齢 71歳
投げ釣り歴 51年
在住 愛媛県
所属クラブ ライジングサーフ
ホームグラウンド 遠州灘

使用タックル

ロッド キススペシャル405AX
リール キススペシャル45
仕掛け PEライン0.6号
力糸 自作PEテーパーライン5号
天秤&オモリ 固定タングステン天秤27〜30号
ハリ 袖系キスバリ4〜5号(喰いの悪いときはキツネ系キスバリ3〜4号)
幹糸 フロロカーボン1〜1.2号
ハリス フロロカーボン0.3〜0.6号 3.5〜4cm

コメント

前日に下見をした感じだと、3色より手前でそこそこ数は釣れるのですが、良型が少ないという印象でした。それも3色付近の魚は仕掛けを通すとすぐにいなくなってしまうので、予選では3色付近に投入して、2色から手前を丁寧に探る作戦で挑みました。たまたま2色付近で良型を拾えたのでなんとか予選を突破できたのですが、特に第一試合では130〜170gに全員の釣果がひしめいていたので、結果が出るまでは一瞬たりとも安心できませんでした。決勝では良型を1尾でも多く釣ること、そしてなるべく連で喰わせることの2点を意識して、スローなサビキに徹しました。特に1〜2色は丹念に探ったのですが、予選ほどの型は出なかったですね。今回出場して思ったのは、試合だけでなく暑さとの戦いも厳しかった。来年はもっと体力を付けて頑張ります!

3位

金田 剛仁(かなだ たけひと) 選手

プロフィール

年齢 47歳
投げ釣り歴 7年
在住 長野県
所属クラブ ライジングサーフ
ホームグラウンド 遠州灘

使用タックル

ロッド キススペシャル405AX
リール キススペシャル45
仕掛け PEライン0.6号
力糸 自作PEテーパーライン0.8▶6号
天秤&オモリ 鱚介テンビン+木オモリ23〜27号
ハリ 掛キス4号
幹糸 フロロカーボン1号
ハリス フロロカーボン0.4〜0.6号 4cm

コメント

全国決勝大会出場はおろか、セミファイナルを勝ち抜いたのも初めてだったので、まず自分が決勝戦に進出できたことに驚いています。今大会を通じて意識していたのは、一定範囲をサビいてアタリのあった箇所を集中的に攻めるという、ごく基本的なことです。下見をしたところピンギスが非常に多かったのですが、海底が掘れてやや深くなった所とか、ちょっとした海草帯の周りで型のよいシロギスが釣れたので、このような場所を意識して攻めました。ただ、良型1尾でガラリと順位が入れ替わる、シビアな大会になるだろうと予想していましたね。決勝戦では、完全に場の雰囲気に飲まれてしまいました(笑)。普段はやらないようなミスを連発してしまうし、攻めの切り替えも遅かったように思います。予選は90分のなかで釣りを組み立てればよいのですが、決勝戦は30分ごとにブロックが入れ替わるので、移動のたび釣りがリセットされるんですね。30分という短い時間の中で釣れないアプローチを引きずると、大きなロスになってしまいます。ホームグラウンドの遠州灘とはまったく異なる弓ヶ浜の釣りを経験できたこともあり、今回は大変勉強になりました。来年は釣技とメンタルを鍛えて頑張ります。