第7回 炎月×FREE SLIDE 鯛ラバ CUP

  • 大会レポート

予選2023 in 広島大会


1位 柴田 洋平 選手(写真右から2人目)/2位 田原 勉 選手(写真右から3人目)/3位・金本 秀児 選手(写真右から1人目)

日時 2023年7月30日(7月16日予定が天候不良のため延期にて開催)
場所 広島県 廿日市 ボートパーク
天候 晴天

10月14日に明石・淡路で開催される決勝進出権をかけた予選会のひとつ広島大会。北九州、明石・淡路島大会が終わり、最終予選がこの広島大会となる。この広島大会は、当初は7月16日に開催が予定されていたが、風の影響で延期となる、予備日に設定されていた7月30日に開催。舞台となるエリアは、広島沖。連日、猛暑と呼べるような暑さが続き、開催日も雲一つない晴天の中で開催となった。大会本部が設置された廿日市ボートパーク公園内の駐車場には、受付時間前に次々と参加者たちが集合。黙々と準備をしながら闘志を燃やす選手、普段からこの海域、参加艇で鯛ラバを楽しんでいると思われる選手など、様々な参加者たちが会場に集まっていた。そんな参加者たちを見て、ハイレベルな釣りが展開されると想像できた。

 

さて、この広島大会で決勝に進出できるのは上位3名。横取り方式で行われ、各船の1位の方の中で、上位3名が決勝進出する仕組み。3匹の総重量で決定する。広島大会の参加人数は、定員いっぱいの32名。参加艇となる魚籠1号、海神(わだつみ)、くじら丸、泰光に分かれて、受付時にクジ引きにより乗船する船、釣り座が決定され、出船となる。

 

受付が終わると、大会ゲストの赤澤康弘さんからのコメントや注意事項などの競技説明があり、6時に出船。今回は、どの船も参加者で満船となったため、ゲストの赤澤さん、運営のシマノ、ハヤブサのスタッフは本部で待機することにし、選手を乗せた各船は、ここ最近で釣果が出ている海域に船を走らせた。

 

 

早朝、会場に集まった選手たちは、次々と受付を済ませ、同時に釣り座を決めるクジ引き。有利な釣り座に入れるか? ここから勝負は始まっている。

雲一つないような晴天。ただ真夏に突入した広島。猛暑と言える暑さが選手を苦しめる。集中力を切らさないことも、釣果へと繋げる重要な要素となる。

選手たちを乗せた4隻の参加艇は、いったん乗船場の近くで待機し、スタートの合図でポイントへ船を向けた。事前情報から、平郡島エリアに全船が向かった。

 

 

前述した「ここ最近で釣果が出ている海域」とは、平郡島エリア。広島沖には、様々な鯛ラバポイントが存在するが、今回の参加艇はグループ船で常に情報を交換している。平郡島エリアは、この大会開催時期に良いことが多いと言うが、年により変わることもある。ただ大会前数日の様子から平郡島エリアがマダイの数、型ともに良いと船長たちは判断し、平郡島エリアに入ったのだ。

 

ちなみに、このエリアのマダイの状況は、産卵を終えてコンディションが回復している時期。朝の集合の時点での船長のコメントは、「前日はボトム周辺のエビ、カニ、虫系のエサを捕食しているマダイと、中層でイワシを追うマダイがいる」とのこと。コンディションが完全に回復したマダイが、中層のイワシを追っている状況が予想できた。

 

また船長たちの話では、最近の傾向として、「スローの巻きが良かった!」、「そこそこの速さで巻いたほうが良かった!」と様々。これは、捕食しているベイトによる違いと考えられる。ボトム付近のエビ、カニ、虫系を捕食しているマダイには、スローが良く、中層のイワシを追いかけているマダイには少し速めの巻きが良いと赤澤さんが説明してくれた。ポイントにより、何を捕食しているのかを船長のアナウンス、船長が伝える魚探の反応の場所をもとに判断し、巻きスピード、巻く層をアジャストさせることが、釣果へのカギとなるだろう。

 

そんな中、朝の時間帯は潮が緩く苦戦しているとの情報が入った。ただ赤澤さんは、この潮の緩さは大鯛のチャンスでもあるという。これまでの赤澤さんの経験から、大鯛は潮がガンガン流れている時より、潮が緩い時間帯、潮止まり、潮の流れ始めなどにヒットしてくることが多かったからだ。逆に潮がしっかり流れてくると、30~50cmほどの中鯛、小鯛のヒットが多く、1発大物というより数釣りの状況になることが多いという。実際、その後の連絡で「81cmのトロフィーサイズがキャッチされた!」「70cm台がヒットした!」との情報もあり、釣果に期待が持てる展開となった。いずれにしても、瀬戸内海は、どこかのタイミングで潮の干満で潮が流れる。緩かった潮はいずれ動き出す。潮の緩い時間、潮が動いている時間ともに、マダイがベイトを捕食している層を予測し、集中力を切らさないようにしながら攻め続けることが重要ということだろう。

 

 

朝の釣りスタート時は、緩い潮でアタリが遠い状況。そんな状況の中でヒット。

まずは小型サイズで肩慣らし

 

 

また、今大会では、クジ引きで決められた釣り座はローテーションしないルール。船はドテラ気味に流される。そのため、落とした鯛ラバが船下に入る釣り座と、払い出す釣り座で、攻め方を変える必要がある。平郡島エリアでマダイを探るポイントは、70m。船下に入る釣り座では、ラインをより立てる必要があることから80~100gのヘッドをメインに、潮が流れたら120g、150gも必要になると予想。払い出し側の舷では、80~100gのヘッドをメインにしつつも、ボトムが取れるウエイトの範囲で軽くして、鯛ラバを流し、広く探る作戦も可能となる。選手たちが、どう鯛ラバを落とし探るか、どのような作戦をとるか興味深い部分でもある。

 

 

鯛ラバは老若男女が手軽に楽しめるのが魅力でもある。ただそれだけではない、奥の深さがあるのが鯛ラバゲームの楽しいところだ。

この広島エリアでは、オレンジ×ゴールド、オレンジ×ブラックなどのカラーが強い。

 

 

午後2時30分にストップフィッシング。攻めていたエリアから1時間30分ほど走り、参加艇が帰着。到着した船の選手から、朝の受付時に渡された指定の袋に3枚のマダイを入れ次々と検量を行っていく。広島沖は鯛ラバゲームが盛んな地であり、マダイが豊かな地であることがこの検量で分かる。朝のうちは潮が緩くて苦戦しているという情報がありながらも、3枚を揃えてくる選手が多数。クーラーボックスに、3枚以上の多くのマダイを入れてきた選手もちらほら見られた。そして船上から、赤澤さん、本部への連絡通りに、60cm、70cm、80cmの良型、大型マダイも持ち込まれた。

 

 

帰港後は、すぐに検量。指定の袋に3枚のマダイを入れて総重量を量っていく。前日よりは釣果が少ないという情報があったが、3枚揃えてくる選手が多かった。

 

 

集計が終わり、いよいよ表彰式。3位は7340gで、くじら丸に乗船した金本秀児 選手。2位は、8220gで魚籠1号に乗船した田原勉 選手。そして81cmの大鯛を海神に乗船して釣り上げ、3匹の総重量で9700gであった柴田洋平 選手が優勝カップを手にした。さらに大物賞も柴田洋平選手が獲得となった。そして、この3名が明石・淡路で行われる決勝ラウンドに駒を進めた。

 

 

 

大鯛を仕留め、優勝に輝いた柴田洋平 選手。3枚の合計で9700g 。最大で81cm、5.1㎏のマダイを手にし、大物賞も手にした。軽いヘッド、短めのネクタイという作戦が見事当たったようだ。

 

優勝・柴田洋平選手のコメント
今回の最大魚は81cm。潮の動きが緩い時間帯の9時頃に釣り上げました。船長から、釣り上げたマダイが吐いているベイトがカニ、エビ、虫系ということで、ボトム周辺をゆっくり目のスピードで探りました。1匹目は、着底から数メートルでヒットしてきました。もう一匹の大型は、潮が少し動いてからでした。鯛ラバのヘッドは他の参加者が使用しているものよりは軽めの45g、60gものを使用しました。今回はヘッドの重さをいろいろと試し、結果としてそれでヒットさせられたので良かったです。大型の2匹は、エンゲツのシングルカーリーSを付け、ヘッドのサイズと合わせて、シルエットを小さくして攻めました。ネクタイのカラーはアカキンでした。流れが本格的に出てからは、ヘッドを120gに替え、ネクタイはシングルカーリーのMサイズに替えて攻めていきました。

 

 

準優勝の田原勉 選手。3枚の合計で8220g。

 

3枚の合計7340gで、3位に輝いた金本秀児 選手。

 

 

 

 

今大会では、船が選手たちでいっぱいということもあり、大会本部にて情報を集めて沖の状況を予測していたゲストの赤澤さん。読み通りの展開だったようだ。

 

ゲスト赤澤康弘のコメント
朝の時点での船長の話では、前日は船中50枚ほどキャッチしたとのことでしたが、大会当日の今日は潮の動きが悪く、前日ほど数は伸びなかったようです。朝のうちは、潮が動かない中、大型が何本か出て、潮が動き出してからはポツリポツリといった釣果。それでも多い人で7枚釣り上げた人がいたようです。私の経験からの予想ですが、潮の動きが悪い時間帯、潮止まりの時間帯に大型が出る。今回もそのようなパターンだったと思います。また、多くアタリが出たのはボトム周辺。ボトム周辺を丁寧に、ゆっくりと探った人に釣果があったと思います。ネクタイはオレンジ系が良かったようで、この海域では、ネクタイの形状は、繊細な細い形状のものが良い時、波動がきっちり出るものが良い時というのがあるのですが、今回は後者のほうが良かったようです。炎月 ストロングカリーだとか、新しくなった炎月シングルカーリーのMやSが今回は良かったのではないかと思います。僕なら、これらを選びます。また今回、探る水深はボトムから5~10mだったと思います。ただ、喰いが立っている状況でなかったようなので、いきなりガツンとヒットする感じではなかったようで、巻いているとコツン、コツンとアタリが続きながら、巻き続けていると乗ってくる感じが多かったようです。アタリがあっても、辛抱しながらゆっくり巻き続けた人がヒットへ繋げられたと思います。

 

 

泰光に乗船し、船内最重量で4位入賞を獲得した村田拓哉 選手。

5位は、魚籠1号に乗船し、3枚の総重量7180gだった住吉伸公 選手が獲得!

優勝に輝いた柴田洋平 選手は、優勝トロフィーと同時に、大物賞も獲得した。

レディース賞は、廣岡真由 選手が2枚の重量3740gで獲得。

 

 

 

猛暑の中、集中しながら探り続けた選手たち。熱中症やケガなどのトラブルも無く、無事大会は終了した。皆、鯛ラバを楽しみ、大会を楽しみ、和気藹々とした雰囲気の大会だった。

成績表

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