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鮎釣り選手権大会
第37回(2023年度)全国大会 大会結果
シマノ ジャパンカップ 鮎 第37回(2023年度)全国大会 大会詳細
ハイレベルな激戦を制し、上田弘幸選手が初優勝!
1位 上田 弘幸 選手/2位 小澤 剛 選手/3位 小林 正幸 選手
日時 | 2023年8月31日(木)、9月1日(金) |
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場所 | 長良川郡上(岐阜県) |
主催 | 株式会社シマノ |
後援 | 郡上市、郡上漁業協同組合 |
天候 | 晴れ |
去る8月31日(木)、9月1日(金)の2日間にわたり、岐阜県長良川・郡上大和地区にて、第37回(2023年度)シマノ・ジャパンカップ鮎釣り選手権全国大会を開催いたしました。
大会時の長良川は高水からの引水のタイミングでした。試合前日は平水よりやや高めでしたが、試合当日は平水からやや低め。2日目はさらに低くなりそうです。「泳がせ有利の展開になるのでは?」 と予想する選手もいました。
大会前日には、翌日から始まる試合全ての対戦相手、入川ブロック、出走順を決定する抽選会が行なわれました。出場選手は2022年の全国大会上位入賞者3名と、全国で行なわれた地区大会決勝を勝ち上がり、セミファイナル(東日本、中日本、西日本大会)も勝ち抜いた21名を合わせた総勢24選手。
予選はより競技性を高める内容に変更されました。A(下万場橋下流側〜沈みセキ上流側)、B(沈みセキ下流側〜名皿部橋上流側)、C(大会本部の約200m下流の絞り込み下段〜栗栖川合流上流側)、D(栗栖川合流下流側〜柳ヶ瀬ヤナ 淵)の4ブロックに分かれて6試合、各90分間の勝負です。
大会初日、選手たちは6時に大会本部に集合。注意事項の説明が終わると、オトリ配布場所へ移動。ABブロック、CDブロックの境界がそれぞれオトリ配布場所となりました。
6時45分、予選リーグ第1試合がスタートです。第1試合Aブロック1位は8尾釣った小澤 剛選手と平谷浩二選手、Bブロックは12尾釣った上田弘幸選手と小池幸太郎選手、Cブロックは10尾釣った日比野健太郎選手が1位、Dブロック1位は12尾釣った小林正幸選手と梅田智也選手となりました。上流部エリアでトップ釣果12尾を釣った上田選手は丹羽オトリの200m上流、右岸からスタート。泳がせ主体で、釣り下りながら、足を使って、釣果をあげて行きました。
8時50分、予選リーグ第2試合がスタート。第2試合Aブロック1位は14尾釣った谷川光之選手、Bブロック1位は11尾釣った君野貴文選手、Cブロック1位は18尾釣った小林選手、Dブロック1位は15尾釣った松本優吾選手となりました。
全体で18尾トップの釣果を出した小林選手は釜淵橋の下に入り、岩盤と岩盤の間に入っている石をねらって数を伸ばしていきました。
昼食・休憩を挟んで、12時10分から予選リーグ第3試合がスタート。第3試合、Aブロック1位は16尾釣った宮原勝好選手、Bブロック1位は11尾釣った大竹隆元選手と沓澤伸選手。Cブロックでは釜淵橋の下流に入った小澤選手が圧巻の21尾を釣りトップ。Dブロック1位は17尾釣った三嶋英明選手となりました。
初日の最後となる予選リーグ第4試合が14時15分からスタート。第4試合Aブロック1位は11尾釣った島啓悟選手と上田選手、Bブロック1位は14尾釣った坂和寛人選手、Cブロック1位は12尾釣った猿渡俊昭選手、Dブロック1位は16尾釣った小澤選手となりました。
初日の4試合を終えて暫定トップは22.5ポイント獲得した小澤選手。第2試合だけ2位となりましたが、他の試合は1位です。第2位は20ポイント獲得した上田選手。3位日比野選手(18.5ポイント)、4位小林選手(18ポイント)、5位三嶋選手(17.5ポイント)、6位松本選手(16.5ポイント)、7位金沢辰巳選手(16ポイント)と続きます。コンマ5ポイントの差で順位が変わる僅差の勝負です。
2日目も清々しい朝が迎えてくれました。初日同様、大会本部前に集合し、各エリアへ移動。
6時に第5試合がスタート。第5試合Aブロック1位は11尾釣った金沢選手、Bブロック1位は12尾釣った小澤選手、Cブロック1位は12尾釣った小林選手と古田尚也選手、Dブロック1位は13尾釣った清原裕之選手となりました。
暫定順位は1位小澤選手(28.5ポイント)、2位上田選手(25ポイント)。Cブロック1位を取った小林選手が4位から1つ順位をあげて3位になりました(23.5ポイント)。Aブロック1位を取った金沢選手(22ポイント)もじわじわと追い上げてきています。暫定3位だった日比野選手はBブロックで5位を取ってしまい、暫定9位まで一気に後退です。
泣いても笑っても最後の予選リーグ第6試合が8時50分からスタート。第6試合Aブロック1位は10尾釣った日比野選手、Bブロック1位は10尾釣った川崎智仁選手、Cブロック1位は17尾釣った上田選手、Dブロック1位は13尾釣った古田選手となりました。
そして注目は暫定3位の小林選手と、4位の金沢選手の順位。小林選手はDブロック下限の淵に落ちていく岩盤の瀬をねらって10尾釣り、ブロック3位。金沢選手はBブロックの神社前に入り、釣れない時間も長かったですが、うまくまとめあげて8尾釣ってブロック2位。結果は小林選手がなんとか耐えて、金沢選手より0.5ポイント上回りました。
最終結果をまとめると、予選を1位で通過したのが小澤選手(32.5ポイント)、2位が上田選手(31ポイント)、3位が小林選手(27.5ポイント)となりました。
決勝の舞台は本部前の通称「ウインドパーク前」。ABCのエリアが設置され、各選手は3エリアを40分ごとにローテーションしながら釣っていきます。エリア間の移動に使われるインターバルは15分。
入川エリアの選択権は予選リーグの上位順になり、小澤選手がA、上田選手がBを選択し、小林選手がCになりました。
12時に決勝開始を知らせるホーンが鳴り、第1ラウンドスタート。Aの堰堤下の瀬に入った小澤選手がまずは掛けて、いいスタートを切りました。上田選手のねらいはくるぶしから膝丈くらいの水深で、浅くても流れの通ったところ。そこを泳がせで釣り、テンポよく掛けて行きます。
小林選手も開始、7分くらいで1尾掛けました。引いて、反応があったら待つ。テンションを抜くようなイメージ。その後、2尾目もすぐに掛かりましたが3尾目でトラブル。掛かったアユが根掛かりした仕掛けに絡まり、ポイントを潰してしまうという痛恨のトラブル。
20分経過しての釣果は、小澤選手6尾、上田選手6尾、小林選手4尾。小澤選手と上田選手が競り合い、小林選手が追う形となりました。第1ラウンドは小澤選手8尾、上田選手9尾、小林選手5尾と接戦です。
12時55分、第2ラウンドがスタート。Aに入った小林選手がロケットスタート。堰堤のトウフ石の間で立て続けに2尾。その後、左岸側の流れでも掛けますが、ハリス切れや水中バレが続き、うまくリズムに乗れません。上田選手は右岸の浅いポイントを泳がせでねらって行きます。右岸のほうが、石組みが大きくて着きアユが多いようです。上田選手は後半、瀬を引いてみましたが、反応はなし。Bエリアの右岸側の瀬をねらっていた小澤さんも釣果を伸ばしていきます。
第2ラウンドは小林選手11尾、小澤選手12尾、上田選手が15尾で終了し、最終ラウンドへ。
13時50分、最終ラウンドが始まりました。開始して5分ほどで全選手が掛けて横並びのスタートでしたが、時間が経つにつれて上田選手の釣果が伸びて行きます。Aエリアの右岸を泳がせでねらっている上田さんがハイペースで掛けています。40分という短い時間で最大限の釣果をあげるため、オトリを空中輸送。一気にいいところに入れて行きます。
Bエリアの小林選手は水中バレが多く、悔しい展開。小澤さんはCエリアの上限から釣り下っていき、着実に釣果を上げています。
20分経過して上田選手20尾、小林選手14尾、小澤選手15尾。残り20分、小林選手、小澤選手は上田選手を捉えることができるでしょうか……。
14時30分、試合終了を知らせるホーンが鳴り響きました。上田選手が25尾で優勝、準優勝が20尾釣った小澤選手、第3位が18尾釣った小林選手という最終結果になりました。
「決勝は自分が思っている最強メンバー。あのメンバーで試合ができたことが幸せです。楽しい釣りができました」と振り返る上田選手でした。